【5分で完全にわかる】金融(Finance)とは?

金融とは、を説明するために、まずは一般的な説明を代表して全国銀行協会の説明を見てみましょう。

お金の余っている人が、お金の不足している人に、利息を支払うことを条件にお金を融通することがあります。銀行をはじめとした金融機関がこのお金の橋渡しをすること、つまり、資金の融通をすることを、略して「金融」といいます。

(全国銀行協会HP:https://www.zenginkyo.or.jp/)

これでわかれば、誰も苦労しませんね。でも実はもっと単純なものなんです。

なぜ難しく考えられるのか?それは、人類史始まって以来、"金融"がどんどん複雑化しているからです。それを今回は短く・わかりやすく説明します。

キーワードとなるのは「リスク」「利益」です。


まず前提として覚えておいて欲しいのは、全ての資産(お金に限らず、あなたの持っている全てのモノも含む)にはリスクがあるということです。

例えば、携帯電話にも盗まれるリスク等があります。当然、携帯電話に入っているデータもあなたの資産なので、携帯電話を盗まれたならそのデータの紛失や悪用のリスクもあります。
しかし、そのようなリスクを取りつつ、あなたは何かの利益を得ているはずです。例えば、携帯電話を使えば、他人と連絡を取ることや、ネット、お買い物など色々なことができます。


このように、日頃意識していなくても、あなたは全ての資産に「リスク」をかけて「利益」を得ています。


この時、意識して欲しいのはリスクを高く(低く)すれば、享受する利益も多く(少なく)なるということです。

先ほどの携帯電話の例で言えば、
誰かにデータを盗まれるという「リスク」を回避するために、携帯電話に他人の連絡先を入れなければ、それだけ人に連絡を取りにくくなり、携帯電話を使う「利益」が減少します。逆に、連絡先を多く入れるという「リスク」を取れば、連絡が取りやすくなるという「利益」も多くなります。


これはお金が絡んでも同じことです。

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例えば、あなたがAさんに10,000円に利子10%をかけて貸したとします(返済期限である"満期"の概念は難しいので割愛)。これにより、もしAさんからお金が帰って来た場合、11,000円帰ってくるので、あなたは1,000円の「利益」を得たことになります。しかし、貸した時にはAさんが借りパクしてしまって返ってこない「リスク」、すなわち10,000円を失う可能性もあります。

しかし、この10,000円を銀行に預けていた場合、10,000円が無くなる「リスク」はゼロに近いです。しかし、銀行に預けていた際の「利益」は、スズメの涙ほどの利子しかありません。

この時、あなたは10,000円がなくなることを恐れるなら、リスクがほぼない銀行預金を選択をしても良いですし、多くの利益を得るために、高いリスクを犯してでもAさんにお金を貸す選択をしても良いです。

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この1万円を巡る話が理解できた方、もう"金融"を理解されております。

要するに、

「リスク」をかけて「利益」を狙う
もしくは
「利益」を減らしてでも「リスク」を避ける

金融とは、ただこれだけのことなのです。全国銀行協会の説明にあった"資金の融通"とは、お金を保有している状態から、誰かに貸すなどすることで「リスク」と「利益」のバランスを変えることに他ならないのです。

これが、"金融"の本質です。


さらに詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。

(今回の記事の説明は、正確には資金保有者側からの"金融"の見方を中心に書いています。資金を融通される受け手側(お金を借りる側)からの"金融"も、同じく「リスク」と「利益」のバランスであることには間違いはありませんが、上記説明では受け手側の"金融"がわからないと言う方は、金融のいろは Vol.2 〜株・債券とは〜をご参照ください。)


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